|
|
|
 |
|
戸隠といえば神話、信仰、忍者、そば、ミズバショウなどの言葉が思い浮かぶが、今も歴史と自然を一体となって楽しめる場所がある。戸隠山と飯縄山(いいづなやま)に挟まれた秋の戸隠高原を散策するなら、ささやきの小径から戸隠中社まで続くコースがいい。
戸隠キャンプ場入口バス停から出発。ほどなくしてある戸隠牧場の手前に、案内板が立つ「ささやきの小径」入り口がある。ここからはハルニレやブナなどの森が広がる小径となり、10月に入ると赤や黄色に彩られた森を、途中のベンチで休憩しながらゆっくり散策できる。道は若干のアップダウンがあるだけなので気楽に歩けるうえに、時々、木々の間から戸隠山も垣間見える。
やがてカラマツ林を抜けると戸隠神社奥社参道に出る。右手には随神門(ずいしんもん)と呼ばれる赤い門が立っている。時間があれば、門をくぐり立派な杉並木を抜けて奥社まで足をのばしてもいい。
|
|
 |
|
随神門から戸隠森林植物園沿いの道を進む。赤い幟(のぼり)が立ち並ぶ天命稲荷を見送れば、ほどなく目的の鏡池に飛び出す。
鏡池は、名前の通り風のないときには鏡のように戸隠山を映し出し、観光客で賑わっている。10月も深まると戸隠山から裾野の樹林にかけて、ブナやミズナラが錦絵を見せ、波が穏やかな日は鏡池の水面に紅葉の彩りが映りこみ、池の畔に座りながら絶景を楽しめる。
休憩したあとは、鏡池の先にある駐車場わきから戸隠神社中社へ向かう。最初はシラカバ林を緩く登る道だが、次第にカラマツ林に変わる。10月上旬から真っ黄色に染まり始めるカラマツが見事で、伝説も残る硯石(すずりいし)に出ると真正面に飯縄山の姿もよく見える。
戸隠山の展望スポットになっている小鳥ヶ池を見送ればやがて住宅地に出て、突き当たりのT字路を左に歩けば戸隠神社中社。参拝後、湯行館(ユニークカン)まで足をのばして入浴を。
05.10月号旅行読売[たびよみ温泉館]掲載(文:日野 東) | |
|
 |
|